第2回BLプレゼン会

12月24回に第1回BLプレゼン会を開きましたが、今回はその2回目。

1回目の様子はこんな感じでした。


今回は2月14日(金)18時から。

まずはお仕事帰りの方もいらっしゃるのでお食事タイム。そしてプレゼンは19時から。

くじ引きにより、こんな順番で行いました。

①Kazumaさん

②美尾りりこ

③野口あや子さん

④ヤマダさん


Kazumaさん「台湾BLドラマ HIStory2是非からみるリアルゲイの未来」

台湾に「HIStory」というBLドラマシリーズがあります。その中の『是非』、是先生と非くんのラブストーリーをKazumaさんが詳細にプレゼンしてくれました。さらに、このドラマの社会的な成り立ちから、台湾における同性婚認可の歴史、などなど。

Kazumaさんはネット上ではゲイであることをカミングアウトしてますが、このプレゼンでも今の社会でゲイが得ることができていない権利について、そして周囲の人々に望んでいることなど語ってくれました。

②美尾りりこ 「マンガにおける性表現の変遷」

私は今回、男性同士における性表現だけを集め、比較してみました。サンプルとしては竹宮恵子「変奏曲」、石坂啓「夢見るトマト」、神坂智子「T.E.ロレンス」、西炯子「水が氷に変わるとき」、高口里純「叫んでやるぜ」、よしながふみ「ジェラールとジャック」、水城せとな「窮鼠はチーズ夢を見る」、ヨネダコウ「囀る鳥は羽ばたかない」、丸木戸まき「インディゴの気分」です。並べて見てみると、時代の要請や作家の意図、セックスシーンの意義、そして性表現の是非についても感じるところが多く、実際にいろんなサンプルを集めながらもいろんなものが見えてくるものだなあと思ったものです。


③野口あや子さん「三島由紀夫にその才能を愛された歌人、春日井建 パート2」

2度目の登壇です。今回は春日井建の歌集「行け帰ることなく」の中の、鬼に関する歌をプレゼンしてくれました。野口さんの解説で歌を鑑賞していくことで立ち上がってくる風景。孤独や社会との軋轢、そしてエロス。

参加者の皆さんも、第1回でプレゼンしてもらった「未青年」での歌と今回の作品の比較していろいろ感じてらっしゃるようでした。私は普段から野口さんの話を聞く機会があるので、尚一層今回のプレゼンは興味深いものでした。


④ヤマダさん「あなたの知らないジャニーズの世界」

さあ、なんでしょう!あなたの知らないジャニーズの世界!!

ジャニーズJr.の中のユニットについてのプレゼンをしてくれました。私たちの多くが知らない様々な用語や世界観、そしてヤマダさんの推しユニットの紹介。厳しいショービズに生きる彼らですが、ヤマダさんはそこにメンバー同士の愛や信頼、そして自由な感性についてプレゼンしてくれました。ほんと、いろいろ知らないことがいっぱい!ヤマダさんのレジュメもものすごく愛の詰まったものでした。


今回は、プレゼンのあとで参加者ひとりひとりからお話を伺う時間が取れなかったことが残念でした。ただ、プレゼンターの話とそこで交わされる参加者の会話を聞きながら、人の話を聞くことって本当に楽しいなあとしみじみと思っていました。人の意見も感じ方も、自分とちょこっと同じ部分があり、そしてちょこっと違う部分があり、そういうことをひとつずつ発見していく作業が本当に面白い。

そしてBLプレゼン会。BLと称される、男性同士の愛情に関する様々な作品について愛を持って推すことが始まりであり基本なのですが、企画の最初からあった、自分にとってなぜBLなのか。なぜそこに惹かれるのか。そして「BLをとりまく何か」についてゆっくりとみんなで語っていきたいと思っていました。それが1回目から2回目を経て、少し進んできたように思います。Kazumaさんはゲイの人々が直面している問題について語ってくれ、野口さんもプレゼンの中で「作品の中のセクシュアリティをどこまで鑑賞していいのか。その鑑賞もある域を越えると差別や性的消費、性的搾取になるのではないか」という問いを投げかけてくれました。この辺りの話がとても有意義でした。決してはっきりとした答えが出ることではないとは思っています。ただ、好きなものについて語っていると、その対象が今ある環境について思いを馳せるし、作品の表現方法についていろいろ考えることになるし、そして最終的には「社会」という話になってきます。だからこそ簡単にひとつの答えが出ることではないのですが、私は自分の好きなものを通じてそれを愛でることから、少しだけ広い世界を優しい目で見ていくことができるような、そういう感じでこのプレゼン会を行っていきたいと思います。

さて、いよいよ3月に第3回。お楽しみに!

ロジウラのマタハリ春光乍洩

いい音楽といいごはんのカフェ。 名古屋駅西の小さなアジアンカフェです。