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先週ハノイに行って来ました。

目的はいくつかあったのですが、そのひとつは、いい食器を見つけたら買ってくること、でした。

いろいろ買ってきましたよーー。

ランチのゆず茶のカップや大きめマグカップ、タイカレーの器、箸置きなどを新しく入れ替えました。


器などは消耗品です。何年かに一度、総入れ替えしないといけません。

箸置きなどは貝を使ったかわいいのを見つけたので大量に買ってきました。その時、はっと思いました。

私、これを買うってことはまだあとずっと、何年も店を続けるってことだよな。これって未来の約束だよな、と。

店を始めたのは37歳のとき。そして来月に56歳になります。これまでまったく考えもしなかったのだけれど、初めて思いました。あと10年、15年。私は店をやっていくってことですよね、これをこんなにたくさん買うってことは。いいんですよね? 出来るんですよね?

・・・正直言って、初めてビビりました。

いやいや、でも! 先のこと考えて不安になっても仕方がない。この先もまだまだしばらく元気でいられると信じよう。ま、大体、安いものなんだしたくさんの箸置きぐらいでビビってどうすんの私!

そんなことを考えながら仕入れてきましたよ。

つい今しがた、また小さなお別れがあって、私は今にも泣きそうな気分である。

ずっと大好きな男の子が、いよいよ遠くへ引っ越すからだ。


その男の子、Aくんが最初にうちに来たときのことをずっと覚えている。もう15年ほど前になるのかな。

お昼の遅い時間にごはんを食べにやってきて、うちのCD棚を見て、「ティポグラフィカのCDはありますか?」と聞いてきたのだ。当時22歳のその彼が今堀恒雄や菊地成孔が90年代前半にやっていたそのバンドを知ってるなんて珍しいなあと思いつつ、まるでそれが少し前から決められていた動きのように棚から迷わずさくっとそのCDを取り出し、彼に聞かせたのだ。

Aくんはそれ以来、うちによく来るようになった。彼は東京の有名私大を中退して新たに医大に入るため、名古屋の予備校に通っていた。そしてお昼ごはんをたまにうちで食べに来るのだけれど、話は大抵音楽のことだった。予備校生活は1年では済まず、不安やストレスも多いだろうと私は勝手に心配していた。飄々としている彼にもストレスの影が見えていたからだ。その後、無事に他県の医大に入ってからも帰省ごとにうちに来てくれた。卒業と共に結婚し、研修医時代は急にぱたりと来なくなったけれど、また名古屋の総合病院に勤務してからは時々来てくれるようになった。もうAくんは30代後半になっていた。

Aくんは多くは一人で来ていたけれども、時折高校時代の友達Bくんを連れてきた。彼らは不思議な関係だった。どこまで意識しているかわからないけれど、BくんはAくんに対してプラトニックな愛情を持っているんじゃないかとずっと思っていた。彼らは高校卒業から多分もう20年が経っていると思うけど、Bくんからは言葉に出し切れない思いのようなものがAくんに対して向かっているようで、Aくんはそれに対して気付いているのかいないのか、ずっと変わらず飄々とした態度で受け止めているようだった。


今、Aくんは医者になり、子供もでき、子供と自分のこれからのために再び他県に引っ越すことを決めた。同時にBくんも、おばあちゃんの実家のあるさらに遠くの県に引っ越すことにしたそうだ。Bくんが数日後、Aくんは2ヵ月後に引越しをする。


そうだったんだ、とそれを聞いて私は言う。

最後に来てくれて嬉しいよ、と。

実はさっき、Bくんの声が聞こえてきてた。

「ねえ。すっごく年を取ったらさ、一緒に住むの、良くない?」

Aくんはいつものように笑ってる声で「そうだね」と答えてた。

切ないなあ、Bくん。心配という意味では、私はずっとBくんのことを心配しているよ。


帰り際、元気でね、とふたりと握手をした。またね、と言って手を振った。

私はおとなだから。

ほんとは泣きそうだった。

きっとBくんと同様、私もAくんのことがずっと好きだから。

私が今熱中している俳優の竹財輝之助さんがTwitterでフォローしているのは決して多くはない人数で、その中に美容師さんがいる。私にとって10年来大好きな作家、川上未映子さんは、よく行きつけの美容師さんのことをインスタに書いている。

とても羨ましい。

自分が素でいられる状態を相手に任せ、それは自分の願いを叶えてくれる人だったり、またはアドバイスをくれる人だったり、自分をずっと定点観測してくれる人だったり、そういう人を自分の人生の中に持っている、そういう生き方がとても羨ましい。

それは美容師だけでなく、エステシャンだったりネイリストだったりお洋服屋さんの店員だったりまたは本屋さんだったり。その人の生き方によっていろいろでしょうけど、なんにしても私は自分の人生の中にそういう人を持っていない。職業柄、飲食店を経営している友達はたくさんいるけど、私にとってその人たちはそういう関係ではなく「仲間」という色合いが強いし。

私個人にはそういう人がいないのだけど、うちの店が誰かのそういう場所になればいいなあとはずっと思っている。人生のパートナー、そんな大袈裟なものではなく。ただ、そういえば店の中にいていろんな人をずっと定点観測しているなあと思う。新しい関係が生まれる瞬間や、新しい何かが生まれる瞬間にも静かに立ち会っている。ある人の人生をもう20年近く見ているなあと気づくことも多い。

例えば、歌人の野口あや子さんのことももう随分長く見ている。最初に会ったのは彼女がまだ学生のころで、しかし彼女は既に第一歌集「くびすじの欠片」を出していた。その後、彼女の人生の中のある一片一片を、私は店の中にいて時々見てきた。最近ではくだらない話で笑いあうことが多い。彼女が作る作品のことも折にふれ聞いた。その野口あや子さんは4冊の歌集を出しているのだけれど、この秋に初の小説が「小説新潮」に掲載された。実を言えばその話のことは随分前から少しずつ聞いていたのだけれど、こうして読むとその作品がまた面白くて、余計に感慨ひとしおだ。


昨夜も、夜に訪れてくれたそんなには多くはない人たちとお喋りして、涙まで流して笑って過ごした。楽しい。ほんとうに楽しい。

誰かの人生の中のほんのほんの小さな部分でいいので、楽しい記憶と共にマタハリがあるといい。

11月11日(月)~19日(火)まで、秋季休業いたします。

その間、研修旅行としてベトナムに行ってまいります。8年ぶり!!

いろいろおいしいもの食べて、おいしいもの食べて、おいしいものまた食べて、

あとはアオザイ着て、いろんな文化に触れて、食器も買えたらいいな。

そしてまたおいしいもの食べてと、

一生懸命、研修してきます!!


このタイカレーを入れてる器も、ベトナムで買ったものです。

いろいろいいものが見つかるといいな。

涼しい秋の風が吹き始めた途端、もうコレを知ってるお客様たちからお電話が入りましたよ。

ケジャン鍋のご予約のお電話が!

マタハリの冬の名物、ケジャン鍋。皆様に愛されております。本当にありがとうございます。

ワタリガニのキムチ、ケジャン。

これをまるっと1つ入れてお鍋にしました。

具材は、キャベツ、じゃがいも、ニラ、白ネギ、豆腐、椎茸、エノキにしめじ、韓国春雨、そして豚肉です。

さらにお鍋の最後にはうどんを入れ、〆には玉子とごま油を入れてお雑炊にしてお召し上がりいただきます。

1鍋のお値段は税込み9800円。増税しましたが、去年とお値段は変わっていませんよ!

1鍋で3名様から5名様分ございます。

まだお召し上がりになっていない方は、

ぜひぜひぜひぜひ一度、ご賞味くださいね!

なお、10月と11月はPayPayでお支払いいただくと10%還元されます。こちらもぜひ、上手にお使いくださいね。

ご予約は3日以上前から承っております。

なお、11月11日~19日までは休業いたします。その間のお電話はお受けできませんので何卒よろしくお願いいたします。

大好きなEraのライブです!

決して広くもないこのマタハリの空間を、どこまでも高く突き抜けるようにヴァイオリンとギターの音色が疾走する!残席わずかです。

■10月14日 (月祝)

Era 5th アルバム「Forest is burning」発売記念ツアー

鬼怒無月(ギター)、壷井彰久(ヴァイオリン)

open 18:00 start 19:00

チャージ:¥3,500 (1ドリンク付)

目の前のお友達と話している最中、「いや、ちょっとさー、もう聞いてくれる?」と前置きして、そこから自分の好きなものについてとめどなく話してしまって、なんなら相手にドン引きされたとか、そういう経験ありませんか?私などしょっちゅうですよ。

先日、遠方からあるお客様がいらっしゃいました。彼女は大好きなBL小説を、私もとある小説のことをお互いにたっぷり話したのですが、仕事が終わったその日の夜、ふと思いつきました。

そうだ、BLをテーマにして、好きなものをプレゼンしてもらうイベントを作ったらどうかな、と。

ところで何故BLか、ですよね。私は世の中に 腐女子とかBL(ボーイズラブ)とかそういう言葉が登場する前から、どういうわけか男性と男性の物語に惹かれていました。どうしてそうなのか、ということも子供のころからずっと考え続けているのですが、今もってこれだという答えは出ていません。私にとってはひとつの人生のテーマでもあります。実を言うと「BL」という言葉には私の中で多少の違和感があります。基本的にBLとはなんだろう、とも思います。私は、男性と男性がそこにいる場合に、そこに何らかの関係性を妄想する脳、がBLだと思っています。しかし、その捉え方もきっと人それぞれかもしれません。

それで、いろんな方にBL目線で何かを語ってもらい、それを聞きながらゆっくりと「BL」をとりまく何かについてみんなでお喋りしたりしない?という企画「BLプレゼン会」を行います。

まずは第1回。ということで今回は私のほうからいろんな人に声をかけ、プレゼンターを決めましたが、はっきり言って豪華ですよ!(あ、ちなみに私は前座ね♪)

お茶をしながらいろんな方の熱いプレゼンに耳を傾け、その後みなさんでいろんなお話が出来ればと思っています。ちなみに今後、第2回、第3回と続けていきたいと思っていますので、「私も是非プレゼンしたい!」という方は次回以降、ぜひお願いします!!

「第1回 BLプレゼン会」 観覧者募集!

12月22日(日)午後15時~18時終了予定参加費 1000円(お茶とデザート代金)

《プレゼンター》

野口あや子 「三島由紀夫にその才能を愛された歌人、春日井建」

アヤカタソ ドラマ「ポルノグラファー」

Şarap   映画「君の名前で僕を呼んで」

ゆりこ   「出会ってしまった。BL小説家、凪良ゆうのススメ」

美尾りりこ 「高村薫小説の中の合田雄一郎と加納祐介の件」

観覧ご希望の方は、お名前と参加人数をご明記の上、メールください。 また、最後にフリートークの時間を設けたいと思っていますが、人前で喋るのはどうしても苦手、というかたは、ご予約メールにてお知らせくださいませ。

ご予約 cafematahari@gmail.com

マタハリの店主、武田が参加させて頂いている藤井郷子オーケストラ名古屋でご一緒させていただいてます、トランペット田村夏樹さん。藤井さん・田村さんご夫妻は音楽的にも、そしてお人柄も私たちにとって尊敬&大好きなおふたり!

その田村さんが薩摩琵琶の与之乃さんとのDUOアルバムを作られたそうです。

私共にとっては聴くのが今回初なので、とても楽しみです。是非、多くの方に聞いていただければと思います。このブログ最後に、おふたりのアルバム『与之乃&田村夏樹 / 邂逅』のレビューが載った「Jazz Tokyo」のサイトにリンクを貼っておきます。

10月6日(日)

田村夏樹(trumpet)+与之乃(琵琶)DUO

開場 16:00 開演 17:00

チャージ 予約2500円 当日3000円(どちらも1ドリンク付)

ご予約・お問い合わせ cafeロジウラのマタハリ春光乍洩

名古屋市中村区椿町9-21 椿ビル1F

cafematahari@gmail.com

TEL 052-451-8533

5ヶ月前、今年の3月にマタハリで佐藤研二さんのソロライブを終えた夜、私たちは佐藤研二さんとライブ後のビールを飲みながらこんな提案をしました。

「今度はまるっと1日、佐藤研二三昧をしませんか?」と。

きっかけは、こうやって美味しいビールを飲みながらサトケンさんとお喋りする至福の時間を私たちだけで楽しんでいいものだろうか、と思ったからです。ただ、なかなかうちの場合、ライブのあとの打ち上げができません。それならば、まるで打ち上げのような楽しい語らいを、ライブ前にやってはどうかなと思ったのです。

というわけで!

お昼に佐藤研二さんとのサンデーランチ。

夜は佐藤研二さんのソロライブ。

こんな贅沢な一日を用意いたしました。参加はどちらか片方でも、両方でも構いません。

詳細はこちらです。

9月15日(日)

昼の部 「佐藤研二とサンデーランチ@ロジウラノマタハリ」

OPEN / 12:00 START/ 12:30  チャージ2,500円(特製ランチ+ドリンク付き)

マタハリで一緒にサンデーランチを楽しんだ後、たっぷりお喋りティータイム。 普段のライブでは話せないような深~い話から、失笑モノの浅~い話まで! 過去のレコーディング秘話・個人的音楽史・ジャック・ブルースへの愛、等々を珍しい音源や実演奏を交えてご紹介! ライブとは違う「佐藤研二」で遊ぶ午後。 皆様、ふるってご参加ください!


夜の部 「佐藤研二BASSソロライブ」 ~一晩一人ベース1本!~

OPEN/ 16:30 START/ 17:30  チャージ2,800円(1drink付)

9月22日(日)にマタハリ初登場、チエルームさんと、オオフジツボでお馴染みの藤野由佳さんのユニットのライブを行います。

そして翌日の23日(月・祝)は藤野由佳さん待望のソロアルバム発売記念ソロライブを行います。こちらはお昼のライブです。お昼時ですので、特製アジアン弁当を500円でご用意。予約制です。

なお、22日と23日の両日ご予約のお客様は2DAYS割引がございます。23日のライブを500円お値引きいたします。


■9月22日(日)

「それかと匂ふ 月の夜語り~能と源氏と手風琴」

藤野由佳(アコーディオン)&チエルーム(唄・アコーディオン)

開場18:00/開演19: 00

チャージ 3,500円(1drink付)

古典に深く傾倒していた過去を持つふたりが、音でいにしえを紡ぎ出す一夜。

■9月23日(月・祝)

藤野由佳アコーディオン・ソロ

開場12:00/開演13: 00

チャージ 3,000円(1drink付)

お弁当 500円

※2days割引 チャージ2.500円(1drink付)

お盆期間の営業時間は以下の通りです。

8月10日(土)11:30~22:00 終日営業

8月11日(日)11:30~21:00 終日営業

8月12日(月・祝)定休日

8月13日(火)定休日

8月14日(水)11:30~21:00 終日営業

8月15日(木)11:30~21:00 終日営業

8月16日(金)11:30~15:00 17:00~22:00

8月17日(土)11:30~22:00 終日営業

8月18日~21日 お盆休暇

お盆は、久々にあう人たちといい時間をマタハリでお過ごしくださいね。

よろしくお願いいたします。

去年、シネマスコーレで行われた、モーレツ!原恵一映画祭 in 名古屋「青空侍(クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦)」にマタハリも展示と特別メニューで初参加。

とっても楽しかったので今年もお手伝いさせていただきます!

8月17日(土)の一回限り上映で、今年の映画は「河童のクゥと夏休み」。

ほんっといい映画です!原恵一作品は映画の背景などもとてもきれいだし、人物の動きも独特で心躍るのですが、それ以上に人の、特にコドモ(そして、元はコドモだったオトナ)の心をとても丁寧に描く人だと思います。いろんな世代の方に見て欲しい作品です。

マタハリではコラボメニューをご用意します。

クゥライス850円

そして河童といえばきゅうり!食べやすいように串にさした、きゅうりの浅漬け 1本100円です。熱中症対策にもぜひ!

どちらも要予約です。

また、店内では「中村隆美術館」と題して原恵一監督作品の美術監督 中村隆さんの資料を展示しております。そちらも是非ご覧ください。

映画の詳細についてはこちらをご覧くださいね。

https://ameblo.jp/hara-eiga758/entry-12490748603.html