今週には12月になる

11月5日にオープンして3週間が過ぎようとしています。

今週には12月になります。あっという間だなあ・・・。

大須での新しいお客様も来てくださり、その中には既にリピーターになってくださった方もいらっしゃいますが、それはまだまだ、ほんの数人です。

現在のところ、椿町からのお客様に毎日助けられています。

名古屋駅から鶴舞線大須駅、または名城線上前津駅付近になったマタハリ。

家や職場から近くなった、と言ってくださるかたもいらっしゃいますが、名鉄や近鉄で名古屋駅に来るかたや、地下鉄東山線や桜通線利用のかたにとっては、一旦乗り換えをしないといけません。それなのに、わざわざその手間をかけてまで遠くから何度も来てくださってるかたもいて、本当に本当にありがたいです。そんな人たちがそこまでして来てくれるだけの店であるのだろうか・・・という思うのですが、それ以上にその気持ちに応えたい、応えていきたい、と静かに思っています。

私たちの椿町での営業は20年間に及びます。

しかしどう考えても私たちは「大いなる素人」だと思っています。夫婦二人だけが食べていけるだけの営業なので金銭的になんとか続けながら、楽しく仕事していただけの店です。大須に来て、新しい場所で新しい厨房施設で、メニューも変化し、20年の積み重ねどころかまた1からの再スタートに苦労しています。

新しい厨房に苦労している武田がつい先日まで「20年間は何だったんだろう。今、自分がなにもできていない気がする」と泣き、精神的にもかなり不安定な状態に陥りました。

でもね。私は違う面で「私たちの20年間の意義」をしみじみと感じているんです。

これまでのお客様に支えられている毎日に。

先日、かつて椿町のときにひとりでよく来てくださった女性が、店に来てくれました。お会いするのは結構久しぶりです。「お久しぶりですね! そういえば大須で仕事をしてるって前におっしゃってましたが、今もですか?」と言うと、なんとその人は、大須に来た人がみんな利用する、あの「大須マップ」を作ってる方だったのです! 前にはそんなことは関係なく来てくださってたその人と、今度は大須でより繋がりが深くなっていくことでしょう。うわあ、なんなの、この縁は・・・!と驚いてしまいました。

それ以外にも、大須に来て知った様々な縁----、私たちと友人とそして新しく知った誰かが、ここでこんな風に繋がっているのだと知ることもあり、なんだかほんとうに面白いです。

そしてこれが、仕事のスキルとか金銭面とかではなくこれが、私たちの椿町での20年間の意義だったのだと今、思っています。

いろんな人と共に一緒に年を重ねていける店でありたい、と思う日々です。




ロジウラのマタハリ春光乍洩

いい音楽といいごはんのカフェ。 名古屋市中区大須の小さなアジアンカフェです。